人体やスポーツについての会話をしていると、しばしば「体幹」という言葉が出てくる。
「あの人は体幹が強い」
「こうすれば体幹が鍛えられる」
等々。
私は、自分からこの言葉を口に出すことはない。
というか、伝統武術家がこの言葉を使うのを聞いたことがない。
私がこの言葉をあまり使いたくないのは、いろいろな要素をごちゃごちゃにして語ってしまう言葉だからだ。
武術・武道やスポーツをやり込んだ人だと、体格は普通なのに、例えば崩そうとして押し引きしてもビクともしない人がいる。
こういう人を指してよく「体幹が強い」と言われるわけだが、結局のところ、それは何が強いのか。
それは、長年の稽古によって、自覚するしないに関わらず「別層位の力」を身につけたことによる。

中国武術的に言えば、「陰陽」がわかる、ということになるかもしれない。
左と右。
上と下。
前と後。
およそどんな武術・武道・スポーツでも、その道を極めようとすれば、こうした要素はどうしたって出てくる。
そして、こうした陰陽は、ミクロからマクロまであらゆる場に存在している。
こうした、遍く存在する「陰陽」にどのくらい気づき、どのくらい活用できているか。
これが“体幹”と呼ばれるものの正体だと私は思っている。
だから、ある姿勢・ある方向・ある運動には非常に強い人でも、姿勢や方向、運動の種類を変えるとまったくだめということも多い。
自分の“体幹”の源泉が「陰陽」であるということが把握できておらず、普段観ている陰陽と異なる陰陽を観なければならないということに気づいていないため、このようなことが起こる。
武研門ではこのように、陰陽の観点から“体幹”を紐解き、ご自身の強さをもっと引き出すことができるよう指導している。

「体幹が弱い」と言われる方。
「えっ、それってどうすりゃいいの?」と思ってませんか?
武研門の古武術パーソナルトレーニングは、あなたの“体幹”の正体を明らかにし、強めることができます。
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