本日は古武術パーソナルトレーニング。
10年以上作業療法士として仕事をされている方で、患者さんに指導をする立場だが、自分自身が自分の身体をうまく捉えられない、仕事を続けることに不安を感じている…といったご相談だった。
ご相談に応じた稽古をご紹介したところ、大変に驚かれたご様子だった。
ここからは一般論として書き記すが、「理学療法士」「作業療法士」といったいわゆるリハビリテーション職は、今の社会において不可欠な職種である。
傷病からの回復や高齢者の身体機能改善、障がい者の生活能力獲得など、重要な役割を担っている。
まさに「身体のプロフェッショナル」たるべき職種だ。
しかし、そういう「身体のプロフェッショナル」が「自分の身体がわからない」のであれば、これは由々しき事態である。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の資格は、大学や専門学校などで3年以上学んだ後、国家試験に合格することで取得できる。
試験はペーパーテストなので、臨床を学ぶには学校での経験が不可欠だが、その質は学校や指導者に依るところが大きいのではないかと推測する。
いずれにせよ、PT・OTとしての技術を十分なものにするためには、資格取得後の実地経験こそが重要になってくるであろうことは想像に難くない。
「資格を取ってからが本番」であるからには、指導的立場にある先輩PT・OTからOJTで学ぶことが不可欠であろう。
しかしそうすると、その先輩PT・OTの実力がそもそも十分かどうか、また実力十分だったとしてもそれを指導できるかどうかといった、相当に属人的な要素が多々含まれることになってくる。
このあたりは武術界・武道界とかなり事情が似ているかもしれない。
こうした事情に基づいたパーソナルトレーニングを行ってみて、私自身、このご相談をいただいたことに深く感謝するとともに、これはちょっとがんばらなきゃいかんぞ、と使命感を新たにした。
この高齢化社会において、永きにわたっていきいきと活躍できる身体を培う「身体のプロフェッショナル」は、圧倒的に数が不足している。
しかし、その「身体のプロフェッショナル」が、自分自身の身体が観えてないとすれば…。
言ってみれば、目隠しをした者が目隠しをした者の手を引いて導いているに等しい状態だ。
これは由々しき事態であると言った理由がおわかりいただけただろうか。
理学療法士・作業療法士の皆様。
またそれ以外の「身体のプロフェッショナル」の皆様。
自分自身の身体が観えていないことに、不安を感じていらっしゃいませんか?
武研門の「古武術パーソナルトレーニング」があなたのお手伝いをします。
ぜひ、ご連絡ください!